Toshiが行く

3人の孫の成長に目を細める80歳代爺さん

老いる

 

目覚め、スマホを手にするとLINEが着信になっていた。

誰が、何事だろう。

開いてみると、友人が一本の動画を送っていた。

「これを見よ」とだけで、何のコメントもつけていない。

その動画の人物には見覚えがある。

アラン・ドロンだ。

彼は昨年8月88歳で死去しているが、

80歳代の年老いた顔が、どんどん若返っていく。

人はこれほど変わっていくのか。

いささか侘しくなるような、そんな動画である。

 

    

 

アラン・ドロンに続いて、

ブリジット・バルドーエリザベス・テーラーといった

名だたる女優さんたちが次々に出てくる。

顔はかすかに覚えているが、全部は名前が出てこない。

いずれも、随分な変わりようだ。

 

友はこの動画を朝の6時35分に、どんな思いで送ってきたのだろう。

私より年下ではあるが、それほど大きな年の差ではない。

この動画に互いの姿を重ね、ほろ苦い思いをしているのであろう。

そして、「あなたは、どう」と冷やかしているのかもしれない。

 

スマホを握る手を見て、爪が伸びているのに気付いた。

何ともだらしないことである。

仕事は80歳まで続けたが、それを止めると

人に会うことも友人たちと歓談することも少なくなった。

すると、つい身だしなみが疎かになってしまう。

加えれば、年のせいもある。

年を取ると、身だしなみに無頓着になってしまう。

「なぜ、そんな服装をするの」しばしば妻からたしなめられる。

 

見かけの哀れさ、心持の哀れさ。

笑いながら、老いを吹き飛ばさなければならない。